先日、2024春高バレーが幕を閉じた。
高校生の若さ溢れる熱い戦いは非常に見応えのあるものだった。
最近の高校バレーを見ていると、、
僕らの頃と比べ、確実にレベルが上がっているなと感じる。
なんかもう、スタイルが全然違う。
その世代のセオリーって言うのかな?
僕らの時はサイドのトスは結構高くて、コンビのレパートリーも少なかった。
チーム事情にもよるが、全体的にバックアタックもそんなに多くなかった印象。
それが僕らの代のなんとなくのセオリー。
けど
今はトスが速くて低くて、コンビとしてバックアタックも多用する。
ブロックのスイッチも当たり前、入れてけサーブもほとんど見ない。
それに加えて今はデータを取っている。
そこまできたか。。
僕らの代のいわゆるセオリーと言われたバレーで今の春高に出たら、、
おそらくボロ負け。
・戦いやすいようにローテ回してくる
・サーブをカチ込まれて崩されてまともに攻撃できない
・事前にデータ取られてて、スパイク決まらない
・ブロックスイッチされてワンチ取られる
・多彩なコンビでブロック翻弄されてフリースパイクをガンガン喰らう
・1セット目で得た情報をデータ追加され、2セット目は成す術なく、、、
うん。。
容易に想像できる🤔
そのくらいバレーのスタイルは年々変化し、
年々強くなっていく。
変わるのはスタイルだけではない。
新しい技も出てくる。
誰かがやり始め、それが広まって、やがてセオリーになっていく。
わかりやすいところで言えば、
「フェイクセット」が良い例!
フランス代表のヌガペト選手がやっていたのを皮切りに、日本代表の石川選手や高橋藍選手など、、
他の日本代表選手もやり始めている。
フェイクセットとは、
ツーで打つモーションを見せて、そこから空中でトスに切り替えるプレー。
↑ツーで打つつもりで助走
↑振り上げまでは、スパイクを打つ時と同じモーション
↑空中でトスに切り替える
このフェイクで相手ブロッカーを引き寄せ、サイドの攻撃を通しやすくする。
という技。
ファーストタッチをセッターがした場合、
このパターンで切り返すのが新しいセオリーになりつつある。
ところで、、
最近また新しい小技が出てきているのをご存知だろうか。
それは、
新しい形のスクリーン!
しかもラリー中に行うもの。
レシーブが少し乱れ、ネットから少し離れたところでのトスアップとなった時に使う。
選手一人が、
味方セッターと相手ブロッカーの間に立ってジャンプし、相手ブロッカーの視界を遮る。
目的は、
トスアップの手の動きでどこにあげるかを予測させない
トスの初動を見せない
⬇︎それによって⬇︎
ブロッカーの移動を遅らせる
ということが目的❗️❗️
主に、クイックに入れない状況にあるミドルブロッカーがスクリーン役になることが多いかと思う。
始めは、外国人選手がやっているのを見て、
また新しい小技が出てきたな〜と思ってたが、、
まさか今回の春高でこのスクリーンをかけている選手がいて驚きました🙄
↑ネットから少し離れた場所でのセットアップ
そんなときに
↑セットアップを見せないよう、相手ブロッカーに対してスクリーンをかける
今の高校生って凄い。。
ちなみにこのスクリーンは、セッター以外の選手が二段トスを上げる時にも使えそう。
今はリベロの二段トスでもブロックを振ったりするからね。
新しい技が出てきても、
点数に直結する技ではなく、
「相手のコンマ数秒を奪う技」ってのがなんか小技感があるし、味方を生かすプレーってことで素敵だなと思う。
今度はどんな新しいプレーが出てくるかな。
楽しみだな😌
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