はじめに
看護師であれば夜勤業務をする方が多いと思います。
夜勤の時間は3交代なら8時間、2交代なら16時間だと思いますが、そんな夜の時間帯にどんな危険が潜んでいるか、またその対策について書いていきます。
夜勤の注意力
人間の体内時計は、基本的には夜眠気が強くなり、朝太陽を浴びると目が覚めるという風にできています。
そのため夜勤中に眠くなるのは構造上自然なことです。
看護師は患者の命を預かっているので緊張感を持って仕事をしていますが、それも長くは続きません。
なので、夜ということに加え、長時間勤務による疲労で、集中力・判断力の低下が起こり業務上のミスが生じやすいです。
2交代夜勤の夜勤明けの注意力は飲酒運転レベルと言われており、長時間夜勤がどれだけ危険であるのかが分かります。
たぶんみんな自覚はないでしょうけど、それだけ注意力が低下している状態で仕事をしているということにびっくりですね。
安全に業務するには
前の章では夜勤中にどれだけ注意力が低下するのかについて書きましたが、この章では注意力が低下した中で安全に業務するために必要なことについて書いていきます。
①仮眠をとる
夜勤中の1時間の仮眠は、夜勤前3時間の仮眠に相当すると言われています。
また仮眠をとることで、明け方の集中力が高まること、夜勤後の疲労も軽減することがわかっています。
長い仮眠時間を確保できないから寝ないと考える人もいるかもしれませんが、
例え10分だけの仮眠でも眠気を覚ます効果、集中力回復の効果があるので、少しだけだとしても仮眠をとるようにしましょう。
②日勤にまわせる仕事(特に確認ごと)は夜勤でやらない
いくら仮眠をとったからといってもさすがに日中レベルの集中力・判断力には及びません。
なので夜勤業務中に行わなければいけないものや緊急性の高いもの以外の確認ごとなどは夜勤中に手を出さないようにしましょう。
かといって、なんでもかんでも日勤にまわされても困ります。
ならば、頭を使う作業は準夜帯に行ない、深夜帯は単純作業だけ行なうようにすれば安全に夜勤業務を遂行できます。
③糖分を摂取する
脳が働く上で糖分はとても大切なエネルギーです。
しかし、脳に蓄えておける糖分は少量なので、夜勤中にこまめに糖分を摂取することで集中力・判断力の低下を防ぐことができます。
まとめ
この記事を読んで、夜勤中の集中力・判断力がどれだけ低いか、夜勤業務を安全に遂行するために必要なことについて理解できたと思います。
入院・入所施設のあるところなら避けては通れない夜勤業務。
上の章で挙げた改善策を取り入れて安全に業務できるようにしていきましょう。
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